020 元良親王 020元良親王わびぬれば 今はた同じ難波なる みをつくしても 逢はむとぞ思ふこんなに思い悩んでいるのだから、今はもうどうなっても同じだ。難波の澪標(みおつくし)のように身を捨ててもあなたに会いたい。 2026.02.25
018 藤原敏行朝臣 018藤原敏行朝臣住の江の 岸に寄る波よるさへや 夢の通ひ路 人目よくらむ住の江の岸に寄る波のように、どうして夜の夢の通い路でさえもあなたは人目を避けて避けるのだろうか。 2026.02.25
017 在原業平朝臣 017在原業平朝臣ちはやぶる 神代も聞かず竜田川 からくれなゐに 水くくるとは神代の昔でさえ聞いたことがない。竜田川が紅葉で鮮やかな唐紅の絞り染めになっているなんて。 2026.02.25
016 中納言行平 016中納言行平立ち別れ いなばの山の峰に生ふる まつとし聞かば 今帰り来むお別れして因幡の国へ行っても、稲葉山の峰の松のように「待っている」と聞いたなら、すぐに帰りましょう。 2026.02.25
014 河原左大臣 014河原左大臣陸奥の しのぶもぢずり誰ゆゑに 乱れそめにし われならなくに陸奥の信夫摺りの乱れ模様のように、私の心は乱れ始めてしまった。あなたのせいではないですか。 2026.02.25
013 陽成院 013陽成院つくばねの 峰より落つる男女川 恋ぞ積もりて 淵となりぬる筑波山の峰から落ちる男女川のように、あなたを想う私の恋心も積もって深い淵のようになってしまった。 2026.02.25